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  • 2023.09
  • 防災の日に思うこと

毎年、9月1日は「防災の日」となっています。

これは大正12年9月1日土曜日に発生した「関東大震災」にちなんだもので、関東大震災の教訓を忘れないという意味とこの時期に多い台風への心構えという意味を含めて、1960年(昭和35年)に内閣により制定されました。

関東大震災は地震発生がちょうどお昼ご飯の支度をするため「火を使う時間」だったことや、台風が近づいていたため東京、横浜市周辺を強風が吹き荒れていたことなど、多くの家屋に火災が「飛び火」しながら広がり、死者105,385名、全潰全焼流出家屋293,387戸に上り、電気、水道、道路、鉄道等のライフラインにも甚大な被害を与えました。

この地震と同じ規模の地震が今の東京に起こったら、どれほどの被害になるのでしょうか?

ここに東京都が試算した被害予測があります。
東京都が2022年5月に発表した、関東大震災クラスの地震が再発した場合の被害予測結果は以下の通り。
建物被害は全壊が28,319戸、火災による焼失が26,643戸となっています。
人的被害は死者は1,777人となり、具体的な死因は揺れ等で1,221人、火災で556人と予想されています。
大正時代と今では建物の素材や構造も違います、消防技術も向上しているはず。
ある意味、妥当な予想かもしれませんね。

とは言え、南海トラフ地震や首都直下地震の発生は高い確率で予想されています。
ここ石川県内においても能登半島を中心に群発している事実もあります。
今の日本列島においては、いつ、どこで発生するか分かりませんし、ご自身が被害者、被災者となる可能性も往々にしてあります。

どうか皆さんも「自分の身は自分で守る」という意識を持ち、出来ることから準備しておきたいものです。

 

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