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大国に揺さぶられる日本

アジアの大国、中国。

これまでも「廃プラスチック」の輸入禁止や「雑品スクラップ」の輸入規制など、
私たちの業界にも大きな影響を与えてきました。

現在でも行き場を失った廃棄物が日本国内を右往左往している状況からも、
中国の方向性に我が国が翻弄されていることは事実です。

そんななか、中国政府による「鉄スクラップの輸入規制緩和」の動きが明らかになりました。

「環境対策」を掲げた政府の方針で輸入に規制をかけていた中国ですが、
国内において鉄スクラップの原料となる「再生鋼鉄原料」が不足しているおり、
企業が当局を動かした形になります。

これまでの中国における鉄スクラップ輸入量は2009年には1,300万トン超でしたが、
10年後の2019年には20万トンを下回りました。

当時の中国国内において鉄スクラップの国内自給率がほぼ100%に達したこと、
そして2018年に実施された「輸入監視制度」が雑品スクラップや不良プレス、
異物混入防止を目的とした「個体廃棄物」のリストに鉄スクラップが加えられたことによります。

それから2年。

現在、中国では「粗鋼生産(粗鋼とは、転炉や電気炉などで精錬され圧延や鍛造など
加工をしていない鋼のこと。自動車や電気製品などの耐久消費財や建築材料として
使われることから、粗鋼生産量は景気の動向を示す指標となっています)」が
活発となっており、国内のみならず海外からも鉄スクラップの取り込みを図っています。

とはいえ新型コロナウイルスの影響で、世界的にスクラップの発生量が減っています。

他ならぬ日本国内においても市中発生スクラップは激減しており、
国内の電炉メーカーを中心に大きな影響を受けそうです。

「資源は奪いあい、ごみは押しつけあう」

なにか近未来の世界の姿を垣間見たようで、少し薄ら寒い印象を抱いてしまいました。

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